現地の方が教えてくれたこと

仏教の考え方

日本人には馴染みの無い方も多いかもしれませんが、東南アジアは各国に宗教があるのも特徴です。現地の方とお話しをしていると、なるほどな~と勉強になる事も多々あります。

その中の一つ、「涅槃(ねはん)」。涅槃とは仏教術語。全ての煩悩の火が消滅した、安らぎの境地を指します。人間が持っている本能から起こる、心の迷いがなくなった状態の事。悟りを開いた者だけが到達できる特別な「死」であり、二度とこの世に生まれ変わる事のない完全なる消滅を意味するそうです。

「生きることは苦しみである」と考える仏教の立場から見れば、それは永遠に苦しみが続くということを意味します。「もうこの先二度と生まれ変わらない」という確信を得た時、人は真の安楽に身をゆだねることができる。そしてそのような状態に入ることを涅槃と言います。輪廻を止めて涅槃に入ることこそが、仏道修行者にとっての究極の終着点であると考えられていたのです。

では輪廻を止めるには具体的に何をしたらよいのか。ブッダは次のように考えました。我々を輪廻させるのは業(ごう)のエネルギーである。それを取り除かない限り輪廻は止まらない。では業のエネルギーを作り出す原因はなにか。それは我々の心の中にある「悪い要素」、すなわち煩悩である。したがって我々は、自力で煩悩を断ち切って、業エネルギーが作用しないようにする訓練が必要である。そのためには精神集中のトレーニングによって心の状態を正しく把握し、煩悩を一つずつ着実につぶさねばならない。それが修行の意義である。

上記文は※『NHK100分de名著 ブッダ 最期のことば』を参考に致しましたが、
現地の方も同じ事を仰っていました。

欲を言えばきりがないが、現状に感謝をしながら日々過ごしていく。
人から悪い事を言われても腹を立てたりせずに、大きな器で受け止めていく。
人のためになる事をする。

当たり前の事ですが、目まぐるしい毎日を過ごしているとついつい忘れてしまいがちな大切な事を、今回は学ぶことが出来ました。

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