これまでの経歴(仕事、経験、学歴など)
出身地・・・千葉県出身
大学卒業後、外資系航空会社の客室乗務員として2年間勤務。その後、シンガポールにて日系企業でオフィス勤務。
具体的にどのようなお仕事をされていますか?
2015年7月から日系企業にてマレーシア、シンガポール、フィリピンなど新聞配達の管理及び集金を担当しています。
なぜ、海外で働くことになったのでしょうか?
まず、国際的な環境での生活は日本で働いている時よりも刺激が多く、自分自身をイキイキとさせてくれるからです。
高校時代より海外の文化や生活に興味があり、大学1年時にカナダへ1ヶ月半の留学へ行きました。その経験から海外で働きたいという思いが強くなり、就活の際に海外も検討していましたが、新卒で就職するのには少し抵抗がありました。
そこで日本でも英語を使った仕事や国際的な感覚が身につく客室乗務員として勤務していいましたが、海外で働きたい思いと憧れがだんだん強くなりエージェントを利用して、シンガポールの日系企業へ転職をしました。
シンガポールに来て、仕事の進め方、文化などで違いを感じたことはありますか?
一言でいうと「仕事に対する考え方」が違うと思います。
例えば、お客様から「届くはずの物が来ないとクレームが受けた場合」を例に挙げますと日本人であれば、謝罪に加え返金や直接お客様のところへ出向くことも視野に入れて考えると思います。
ですが、現地では「また再送をすればその件はおしまい」ということが多く最初は違和感を感じました。
日本の「お客様第一」というサービスをシンガポールで求めることは難しいと感じます。日本のやり方が第一と考えてしまうのではなく、その文化に溶け込んでいくことが重要ですね。
海外で仕事をするにあたり、どんな人材が必要とされると考えられますか?
「コミュニケーションをとる姿勢」が必要だと思います。日本で働く時もそうですが、コミュニケーションがしっかりとれる人は海外でも仕事をする上で心配はないと思いますね。
もちろん海外の求人・採用の際に語学力があるに越したことはないですが、たとえ語学に自信がなくてもきちんと自分の言いたいことを相手に伝えることが出来る人はスムーズに仕事をこなすことができるはずです。
自信がないからと萎縮して黙ってしまうよりも、間違っていてもいいから笑顔でコミュニケーションを取ろうとする意欲があるだけで会話は成り立ちます!何事もそうですが経験を積んでいくことが大切ですね。
日本人になくて、その国にはある考え方は何ですか?
仕事の場合ですが「残業は緊急時のみ」という考え方です。シンガポールでは基本的には残業はせずに自分のやるべき業務が終わったらすぐに家へ帰ります。
あまり仕事後に飲みに行く文化もなく、家族との時間を大切にしている人が多い印象です。
1ヶ月の生活費例を教えてください(2人暮らしの場合)
- 家賃・・・2500ドル
- 光熱費・・・100ドル
- 食費・・・1000ドル
- 保険・・・600ドル
- その他・・・500ドル
※100シンガポールドル=約8000円程度
休日はどのように過ごしていますか?
朝はマックリッチーやイーストコーストを走ったり、お洒落なカフェやレストランに行って過ごすことが多いです。
あとはネットフリックスでアメリカや台湾の映画を観たりしてのんびりしています。
シンガポールに来て大変だったこと、よかったことを教えてください。
大変だったことは、「紫外線対策」です。日本よりも陽が出てる時間が長いので、たくさん紫外線を浴びてしまい、シミが増えた気がします(泣)
良かったことは、「一年中暖かいから身体を壊さなくなったこと」です。
また、通勤時でも電車の本数が多いので日本の満員電車のように詰めないで、次の電車を待つので通勤が楽です!
シンガポールの方々に対してどんな印象を持ちましたか?
どんな人にもフェアに対応してくれます。この点は多民族国家ならではですね。
シンガポールは中華系が大半を占めますが、マレー系、インド系等様々な文化が融合しているのでシンガポール人でも自国民か外国人か見分けが付かないことが多いです。
そのため、「常識が違って当たり前」という考えが強く、おおらかな人が多い印象を持っています。
移住をしてから変化したと思うことはありますか。
食生活が変化しました。シンガポールは外食文化なのですが、ゆとりある生活を送れるようになってからか、自炊をするようになりました。
その中で、自分のからだを作るもとになる毎日の食事の大切さを感じるようになり、健康に気を遣った野菜だけでも満足できるメニューをネットで調べて、日々試しています。
海外で就職を考えている人に一言お願いします。
「日本の常識が世界の常識ではないこと」を頭に入れて、どんな人からの意見も偏見を持たずに肯定的に吸収してみると世界が広がるはずです。
この記事を読んで下さった海外で働きたいと思っている方は、ぜひ海外就職にチャレンジしてみてください!