これまでの経歴(仕事、経験、学歴など)
出身地・・・新潟県佐渡島出身
卒業後、日本のメーカー企業で海外営業部に勤務。旅行が好きなこともあり旅行会社へ転職。海外で働くことへの憧れが強く、オーストラリアへのワーキングホリデーを決行。
オーストラリアでは旅行会社での勤務や日本語フリーペーパーの記事作成などを経験。
その後、ビザの関係もあり一時帰国するも海外で仕事をしたいという強い想いが、インドネシア・バリ島の旅行会社へ足を進ませる。
2年後、当時お世話になった取引先会社社長の紹介でマレーシアの会社(メーカー)へ海外営業として転職したが、会社がレストラン部門を本格的に構えることになり、日本の食料品の輸入業務及びマレーシア国内の販売およびマーケティング業務を任される。女性視点での商品開拓など、マレーシアと日本の架け橋となる。
輸入業務がきっかけとなり、現在は、シンガポールの日系物流企業にて営業職に従事。
具体的にどのようなお仕事をされていますか?
日系の物流企業にて営業の仕事をしています。
クライアントの輸出入の希望をお聞きして、いくらかかるのか見積もりを出したり、新規のクライアントに対し、自社の紹介をしています。
物流業は旅行業に似ています。貨物を手配するか、人を手配するかの違いくらいで、海外と関われる仕事にやりがいを感じています。
一か月の生活費の例を教えてください。
- お給料 月4500ドル(日本円で約37万円)
- 家賃 1000ドル(公団住宅の場合600ドル~)
- 交際費 500ドル
- 食費 300~400ドル
- 旅費 1000ドル
- 貯金 1000~1500ドル
※100シンガポールドル=約8000円程度
生活するうえで気をつけている事はありますか?
シンガポールで入院してしまい、200万円入院費がかかってしまったことがあるので、その時から貯金と健康には気を付けています。
シンガポールは物価が高いですが、お酒やタバコにお金をかけなければ、意外と貯金できますよ。シンガポールでは、お酒を飲むのが好きな人だと一回の飲み会で約150ドル(日本円で1万円)飛んじゃいますからね。
東南アジアに移住しはじめて、大変だったことはありますか?
やっぱり、文化の違いですね。
マレーシアやインドネシアでは宗教関係のタブーはある程度気を付けていました。左手で握手をしない、頭を触ってはいけない、とか。
バリ島(インドネシア)に住んでいた時は、宗教の観点で悩んだ事があります。社内にイスラム教の人がいるのが普通で、仕事中にお祈りを始めたり、断食期間のイスラム教徒の同僚の横でちょっと申し訳ないって思いながらランチを食べたり…(笑)
あと治安の面はやっぱり日本とは違うので、自分で危機管理する力が大事だと思います。道側にバッグを持たないとか。
どのようにして語学力やお仕事のスキルを身に付けられたのですか?
もともと英語は大学で勉強していたので、移住してからもコミニュケーションの面では特に問題はありませんでした。
バリ島の仕事ではwebマーケティングが必要な職場だったので、写真を綺麗に撮っていかに商品をよく見せるか、どうやってお客さんに売り込むかなど、日々考えて実行しながらステップを踏んでいました。毎日がトライ&エラーの繰り返しでした。
営業はマレーシアが初めてだったので、最初はやっぱり大変でしたね。
日本人が東南アジアで働く為には英語力は必要だと思いますか?
シンガポールでは日常生活に支障がないレベルはないと、仕事を見つけるのが難しいと思います。英語にそんなに自信がないという人は、専門性を活かせる仕事に限られてしまうと思うので、最初の三ヶ月で語学学校に通うなどをして、積極的に英語力を高めていった方がいいと思います。シンガポールに比べると、マレーシアやインドネシアのほうが、英語に自信がない人でも仕事は見つけやすいかもしれませんね。
休日はどのように過ごしていますか?
ベリーダンスの教室に通っています。
あとは週末を利用して、他のアジア諸国に行ったり…金曜日にお休みをいただいてタイのビーチなどへ行きます。時には友達と食事に行くこともあります。
シンガポールに来てからはジョギングを始めました!そして今年はシンガポールマラソンで、ハーフマラソンを完走しました!
東南アジアへ来てよかったと思うことはありますか?
物価が安いことです。
シンガポールはやや高いですが、マレーシアやインドネシアは特に安いです。
また、日本よりも自然を感じる機会が多いです。
東南アジアに住んでいると週末に綺麗なビーチリゾートにすぐ行けるので、海好きや旅行好きにはたまらないですね!
仕事の面では、たくさんの国の人に会えることですね。日本にいたら会えないようなレベルの方と一緒にお仕事ができたりするので、毎日刺激をもらっています。日本人と考え方が違うことが多くて、毎日が学びの日々です。
インドネシア、マレーシア、シンガポールなどの方々に対してどんな印象を持ちましたか?
シンガポールの人は頭がいい人が多いですね!日本人よりもシンガポール人の方が、プライベートを重視してる人が多いですね。
よく笑っていて、人生を楽しんでいる!という感じを受けるので、日本人としては羨ましいな~って思います!でもお金と時間にはシビアで、仕事も絶対定時で帰りますね。営業をしていても、現地の日系企業の方はアポが取れるんですけど、シンガポール人は定時で帰る事を重視しているので、「一時間も時間をとられたくない!」と言われてしまい、アポが取れなかったのもいい思い出です(笑)
マレーシアとインドネシアの人はおおらかな人が多いです。何事にも「なんくるないさ~」って言っているイメージで(笑)ゆーーーっくりしているので彼らとビジネスするのは最初日本から来た人は慣れなくて大変な部分がありますね。
でも働いているうちに自分も日本人とは違うノリに慣れてきて、楽しめる様になります。
金子さんから見て、シンガポールの男性の印象ってどんな感じですか?
連絡がマメで積極的な人が多いですね、日本人とは真逆です。
1日に20回とか連絡が来ることもあります。シンガポールの女の子はたくさん連絡してほしいタイプの子が多いので、男の子もそれに慣れているのだと思いますね。
海外移住してから自分の中で変化はありましたか?
日本にいた時とは違って、「どんなことが起きても大丈夫!」っていう自信がつきました。
現地滞在中にいろんなトラブルに遭遇したので、何事にも落ち着いて対処しようと思うようになりました。
また、誰とでも話せるようになったことですかね。日本にいた時も英語は出来ていましたが、シンガポールに来てからは常に色々な国の人、欧米人であれ、東南アジア人であれ、インド人であれ、とにかくいろいろな人に出会うので、コミュニケーション力というか「度胸」がつきました(笑)
もし金子さんが海外で就職していなかったらどうしていたと思いますか?
正直、日本で生活している自分が想像できないです(笑)
それくらい海外就職をして良かったなと思っています。
もともと旅行好きで海外に行く機会は多かったのですが、短期旅行では表面的な事しか分からないので、実際に住んでみてディープな部分を知れて本当に楽しいです。そこに面白みを見いだせたので、私は海外就職に向いているなと思っていますね。
海外で就職を考えている人に一言おねがいします!
海外では日本の固定観念に縛られずに自由に仕事ができて楽しいです。ぜひ皆さんもチャレンジしてみてください。
東南アジアは経済が発展している最中で、自分が働けば働くほど進化していること肌で感じることができます。特にマレーシアやインドネシアは経済発展の余地がまだまだあるので、新しいことを始めたもの勝ち!みたいなところがあると思います。東南アジアでは仕事にやりがいがあるので、働くのが楽しいですよ。
特にシンガポールのいいところは、「安全さ」と「世界中のエリートが集まっていること」です。
海外滞在の最初は、日本と他の国を比べてしまうこともあると思いますが、私がいろんな国に住んでみて一つ言えるのは、「完璧な国はない」ということです。どの国も良いところと悪いところはあるので、そこを楽しんでいけるとうまくいくと思います!
良い面も悪い面もしっかり受け止めながら、働いていきたいと思える国を選んでください。