第五回でご紹介した杉山さんと一緒に、今原佳南さんにお話しを聞いてきました。新卒でカンボジアに行き、食中毒にも負けず(笑)現地の方とコミュニケーションを取りながら、すっかり現地の生活に馴染んでいました。
現在は何の仕事をしていますか?
人材コンサル会社で、企業開拓の営業をしています。
カンボジアで就職しようと思ったきっかけは何ですか?
もともと、学生の時にカンボジア留学をしました。半年程度でしたが、その時のボランティア経験がきっかけでクメール語に興味を持ち、カンボジアっていいなぁ、と思うようになりました。
カンボジアを選ぶのって珍しいですよね?
確かに珍しいと思いますね。東南アジアって「発展途上だ」って言われてますけど、実際タイやベトナムなどはかなり発展し始めてきたので、そこに比べるとカンボジアはまだまだ発展途中だなぁという印象を受けます。日本と違う雰囲気なのが面白いですね。サバイバル精神があるような人だと面白いかもしれませんね(笑)
就職活動はどのように行っていましたか?
インターネットで「カンボジア 就職」と検索しました。最終的には学生時代に知り合った、日系企業の代表者の方を経由して、仕事に就きました。
就職が決まるまでは具体的に何をしていました。
住んでから不安になりたくなかったので、語学と、カンボジアの文化について勉強していました。私の場合は、一度カンボジアに来た事があったので、そこまで不安に思う事はなかったです。海外就職を考えている方は就職する前にまずは行ってみて、生活が合うかどうか、確かめておくことは重要だと思います。
カンボジアの良いところは何ですか?
ご飯がおいしいところですね。日本ほど綺麗な場所ではありませんが、市場のご飯もとてもおいしいですよ。あと、物価の安さですね。特に市場のご飯は本当に安いです!(笑)他にもカフェに行ったり、ショッピングモールに出かけたり出来るのは楽しいですね。バイクに乗って、ビーチに行ったり、周辺国へ旅行に行くこともあります。ただ、事故が多いので、そこは気を付けておくべきですね。
カンボジアで生活していて大変だったな、ということはありますか?
治安があまり良くないことですね。あと、カンボジア人は結構のんびりしているので、仕事をしていてカンボジア人のモチベーションを上げることが大変かな、と思います。日本人の感覚だとなかなか難しいので、そこはしっかり現地の人と向き合うことが重要です。
カンボジアの人々を一言で表すとどんな印象ですか?
「素直」ですかね(笑)確かに、仕事をする上ではのんびりしている人が多いですが、依頼をするとすごく素直に動いてくれますね。それもあって、私はカンボジア人とも楽しく過ごせていますね。ただ、カンボジア人同士も仲良しなので、変な話をするとすぐに噂が広まります(笑)文化の違いを理解できれば、それもまた面白いんじゃないかな、と思いますね。
文化の違いをどういう風に乗り越えてきましたか?
ちゃんとコミュニケーションを取ることです。 なかでも、食事をとる時間は大切にしています。ランチは必ずみんなで取る、と決めているので、人と話すことを大切にしています。また、カンボジア人は人を馬鹿にすることを嫌がります。しっかり同じ目線をもって話すことが重要だと思います。
移住してから心の変化はありましたか?
何事にも動じなくなったことが大きいですね。日本にいる時より、いろんなことが起きるので、変化に柔軟に対応できるようになったことは良かったです。何事も予測をすることは大切だと思うようになりました。
カルチャーショックはありましたか?
色々ありますよ(笑)開放的な人が多いせいなのか、裸足でオフィスを歩く人がいたり…あと、髪の毛を毎日洗うわけではないんですよ。こういうカルチャーショックに出会うことが多いですが、それも含めて面白いですね。また、面接時に言われた仕事内容以外のことは基本的にしない、という点は日本と大きく違うかもしれません。
今後のキャリアに関してはどの様にお考えですか?
まだカンボジアに来て1年しか経っていないので、まずは、3年間自分でできる仕事を増やしていきたいと思います。語学力もまだまだなのでもっと勉強を進めていきたいですね。
最後に海外就職を考えている人に一言お願いします。
「今」を大切にすることが重要だと思います。まずは、行動してみることも重要です。疑問など気になったことはすぐに消化していくことを意識して、海外就職を実現していくといいと思います。